SF
中国SFに関する紹介の中に、劉慈欣と郝景芳の他によく出てくる名前は恐らく韓松でしょう。ここで、韓松は誰か、中国ではどのように認識されているかという質問が現れるでしょう。 簡単に言うと、韓松は中国SFの四天王とされたSF作家、新華社の要職を務めてい…
[天気の子]は期待はずれだったけど、その後の食事会で先輩との議論で、自分の伊藤計劃と如何に伊藤計劃を超越できるかについての認識が刷新された。自分はまだミームを繰り返すことしかできない人間だから創作と批評が無理だけど、せめて翻訳と情報の拡散に…
注意:本文は「三体」に対するネタバレがあるが、「三体2」や「三体3」に対するネタバレがないので、「三体」だけ読んだ方はどうぞご覧ください。「三体」をまだ読了していない方はこの記事をマークしておいて、後日に読むことがおすすめです。 訳者の後書…
7月4日に発売する中国SFの最高傑作「三体」は、文化大革命の1967年から2000年までの中国現代歴史に強く関わっている。作者の劉慈欣は創作する時、多分外国読者のことをあまり考えていなかったと思うので、70年代生まれの中国人にとって当たり前の事件をその…
中国のSFファンにとって、今年の旧正月(2月5日)は劉慈欣の小説にアレンジした映画「流浪地球(彷徨える地球)」の大ヒットで、いつもより賑やかだった。 旧正月は中国の映画市場にとって最も稼げる、競争も最も激しい時期である。こんな時期に上映した「…
今日の午前5:40分頃、『ハーモニー』を読み終わった。 第二外国語で本を読むのは結構難儀なことだ。数十ページごとに休まないと頭が疲れて、いくら素晴らしい作品であってもくだらなくてたまらなくなる。だが『ハーモニー』を読む時、こんな問題が全く無…